Subversion 1.10で認可され(authorize)ない

1.9から1.10にサーバをバージョンアップしたら問題が発生した。
svn up なり svn list なりを行うと、

svn: E175013: Access to '/path/to/hoge/trunk' forbidden

と出てアクセスできない。HTTP(S)経由なので、LogLevel debug としてログを追ってみると最後に

Access denied: 'admin' OPTIONS hoge:/trunk

となっていて、認証(authentication)まではうまくいっている。

認可用ファイルは以下の通り

[/]
admin = rw

[hoge:/]
user = rw

こうしておくと、今までは admin ユーザは全リポジトリにアクセスできていた。
どうも1.10から一番詳しく一致するレコードのみ見るようになった風に思える。確かにその方がより細かくアクセス制御はできるのだろうが、リリースノートには認可周りの修正と強化をしたとあるだけで、そのような非互換の変更があったとは書いていない(か、気付かなかった)。

対策1 新機能の :glob:を使う

[/][:glob:/*] としたらアクセスできるようになった。
より深いパスの指定が他にある場合は、それより優先させるために [:glob:/**] とする必要があるはず。
一番単純で admin としての意図に近いのでこの方法にした。大量にファイルを舐める時にパフォーマンス的には悪いかもしれない。

対策2 各レコードにいちいち権限を付ける

[hoge:/] 以下にも admin = rw を加えても、アクセスできるようになった。
これはリポジトリが多い場合、記述が冗長になりすぎる。

対策2.1 グループを使う

ユーザをすべてグループ定義に変えて、各グループに admin を加えれば、それなりにコンパクトになる

[groups]
user = user, admin

[hoge:/]
@user = rw

ただ、グループ名にユーザ名を使うにしろリポジトリ名を使うにしろ、本来のグループの使い方とずれているので、後で混乱しそうだ。